ヨウ素は甲状腺ホルモンの主成分
ヨウ素(I)はヨードとも呼ばれる非金属のミネラルです。液体でか褐色、気体で紫色をしています。
ヨウ素とデンプンが反応して青紫色になるヨウ素デンプン反応は、小学校の理科でも習います。ヨードチンキの成分として消毒薬としてもおなじみです。
ヨウ素は海藻から火薬を取りだす過程で、偶然発見されました。気体が紫色をしていることから、ギリシア語で「すみれ色(iodes)」を意味する言葉にちなんで命名されました。
ヒトの体内には15mg~20mg含まれています。ヨウ素は甲状腺ホルモンの構成成分なので、そのほとんどがアゴの両側の甲状腺にあります。
甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンには、チロキシン(サイロキシン)とトリヨードチロニン(トリヨードサイロニン)があります。
これら甲状腺ホルモンは、糖質や脂質、タンパク質の代謝、およびエネルギー代謝に深く関係しています。特に成長期の子供には不可欠のミネラルです。
ヨウ素は藻類など海産物に豊富に含まれているミネラルのため、日本のように海産物の摂取量が多い国では欠乏することはほとんどありませんが、内陸部などヨウ素の含有量が少ない土地では、世界的にヨウ素欠乏症が多く発生しています。
こうした地域では、食塩にヨウ素を添加するなどして不足を補う対策がとられています。
体内になるヨウ素の量
体内の存在場所
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甲状腺に体内にあるヨウ素の70%~80%が存存している
甲状腺ホルモンの役割
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糖質や脂質、タンパク質の代謝を促進する
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エネルギー代謝に関係
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成長を促進させる
その他
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液体で赤褐色、気体で紫色の非金属のミネラル
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消毒薬のヨードチンキの成分
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海藻などの海産物に多<含まれている
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世界的にはヨウ素不足の地域も多い
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- ヨウ素を含む代表的な食品
ヨウ素を豊富に含んでいる食品の代表は、藻類や魚介類などの海産物です。具体的には、100gあたり、こんぶ131000μg、わかめ7790μg、あまのり6100μgと、ほかの食品と比較しても圧倒的に多いことがわかります。
- ヨウ素を1日にどれくらい摂ればいいのか
ヨウ素を1日にどのくらい食事から摂ればよいのかを示した食事摂取基準は、下記の表のとおりです。表のようにヨウ素の摂取基準には、推定平均必要量と推奨量、耐要上限量が設定されています。
- ヨウ素が不足すると甲状腺が肥大化
ヨウ素は甲状腺ホルモンの主成分なので、ヨウ素が不足すると甲状腺ホルモンが生成できなくなります。
その結果、甲状腺刺激ホルモンの分泌が増加し、甲状腺が発達し肥大化していきます。このように甲状腺が肥大化する症状のことを甲状腺腫といいます。